「セックスちゃん」ドラマ化　セックスが生きる証の女性ら通して現代の性の悩み描く

2023年6月26日2023年6月26日 editor

ドラマ「●●ちゃん」ビジュアル (c)ABC (c)五百田達成・麻生羽呂・さかもと麻乃／GIGATOON Studio

五百田達成が原作、麻生羽呂がネーム原作、さかもと麻乃が作画を担当する「セックスちゃん」のTVドラマ化が決定。ABCテレビにて8月から、「●●（まるまる）ちゃん」のタイトルで毎週日曜深夜に放送される。

「セックスちゃん」は、恋愛や結婚、出産という幸せへの憧れと自身の抱える性事情の狭間で揺れ動きながら生き抜く、現代の女性たちの姿をオムニバス形式で描く作品。失声症を患ってしまい、言葉の代わりにコミュニケーションツールとしてセックスを駆使する史恵といった女性たちの物語を通して、自分らしく生きていくためにはどうしたらよいかという問いを投げかける。著書累計120万部を突破する心理カウンセラーの五百田は、同作でマンガ原作に初挑戦。ネームを担当する麻生は「今際の国のアリス」「ゾン100 ～ゾンビになるまでにしたい100のこと～」など映像化作品を多数手がけ、作画のさかもとはBL作品などで知られる存在だ。

3人のアラサー女性を主人公に描くドラマ「●●ちゃん」では、セックスによって他者を理解しようとする史恵による第1章「セックスちゃん」、高学歴が故に恋愛がうまくいかない貴子による第2章「高学歴ちゃん」と原作に沿った物語を展開。さらにドラマオリジナルストーリーとなる第3章「不倫ちゃん」では、不倫をすることでしか自分を肯定できない真湖の物語が描かれる。

麻生はドラマ化発表に際し、「世の中の『普通』から外れて生きづらいと感じている人がいても、胸を張って生きていけばいい。『セックスちゃん』に登場する女性たちを通して、いろんな人の生き方を肯定して、背中を押していくことができればいいなと思っています！」とコメント。五百田は「『普通の生き方』に違和感を抱いたことのあるすべての人を、応援したい。ドラマを通じて、よりたくさんの人にエールが届きますように!!」とメッセージを寄せる。さかもとは「ドラマ化する作品に関われることが人生で初めてなので、とても光栄です」と喜びつつ、「ドラマで新たに命を吹き込まれるキャラクターたちに会える事が今からとても楽しみです！」と期待を込めた。

なお「セックスちゃん」は電子書籍オリジナルコンテンツの企画制作事業を行うDMMグループのスタジオ・GIGATOON Studio発の作品。同スタジオの作品がドラマ化されるのは、今回で2作目となる。DMMブックスでは他の電子書店より先行して「セックスちゃん」を配信中。またドラマ化を記念して「セックスちゃん」第1話が、DMMブックスにて無料で読めるキャンペーンも実施される。開催期間は7月5日から7月14日23時59分まで。